居たまま工事
「居たまま工事」とは文字通り、利用者が建物に居たまま施工する工事の方法です。オフィスを使い続けて、あるいは商業施設の営業を止めることなく、建物や設備の改修工事を行うことができる「居たまま工事」は、耐震補強工事に代表される「必要性は十分に理解しているが、いつやるべきか決められない」という工事を実施するのに最適な方法とされています。
「居たまま工事」による改修工事は、皆様の企業経営やビル経営に数々のメリットをもたらします。今まで通りの建物を拠点に、通常の営業やサービスを継続したまま工事を進めるわけですから、顧客や取引先、あるいは建物の利用者に迷惑をかけることがありません。建替えの影響で営業活動が中断する場合に比べると、関係者の満足度のメリットの大きさは計り知れないといえます。
コスト削減
ビルを建替える際は建物の工事費に加え除却損・撤去費、既存テナントへの移転補償費、入居社員の移転・仮建物の賃借費、建設投資等が発生しますが、改修の場合、これらの費用を節約することができます。
また賃貸ビルの場合、改修期間中も賃料収入が停止しないため更に経済的メリットが増加します。
さらにライフサイクルコストを意識した改修を行うことにより、ビルの競争力・資産価値の向上、空室率の低下回避などにも効果を発揮します。
既存施設利活用や設備等の再利用による建設廃棄物の抑制や、省エネ設備への更改により、運用での省エネ、LCCO₂(ライフサイクルCO₂)抑制等の環境負荷低減等の効果もあります。