| ［ 建物名称 ］ | 名水はだの富士見の湯 |
|---|---|
| ［ 所在地 ］ | 神奈川県秦野市曽屋4553-1 |
| ［ 指定管理者 ］ | 日本メックス |
| ［ ホームページ ］ |
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| ［ 外部ホームページ ］ | ニフティ温泉「名水はだの富士見の湯」 |
名水百選に選ばれた「秦野盆地湧水群」の温泉成分を含む清浄な地下水を使用した温浴施設です。ハイキング客に人気がある弘法山の麓に位置し、晴れた日には館名のとおり、富士山を眺望できる露天風呂やテラスなどがあり、富士の霊峰がそびえる丹沢山系の大自然を擁する景観に癒されながら、ゆったりとご入浴いただけます。日頃の疲れを心ゆくまでときほぐしてください。日本メックスは単独の指定管理者として、この「名水はだの富士見の湯」を運営しております。
行政と指定管理者が連携し
観光客にも親しまれる温浴施設に
はだのクリーンセンターに隣接して、2017年10月にオープンしたSDGsな温浴施設「名水はだの富士見の湯」。秦野市から指定管理者に選定された日本メックスが運営を行っています。1期（3年）の指定期間から、今年度に始まる第3期も継続が決定しています。これまでの実績とこれからの期待について、秦野市のご担当者さまと管理している日本メックスのそれぞれに詳しいお話を伺いました。（2023年6月6日取材）
表丹沢のロゴマーク「OMOTAN」が入ったTシャツで、インタビューに挑んでくださいました
2023年7月現在、一般販売中（OMOTAN ポロシャツ/Tシャツ 1500円～）
立ち上げやコロナの試練を超えて
3期（9年）連続で指定管理者に選定
〈 行 政 〉秦野市 環境産業部 観光振興課
〈 主任主事 〉 飯塚 昴様（写真左）
〈 主事 〉 久保谷 彬史様（写真右）
－環境産業部観光振興課の役割や業務内容について、
教えてください
飯塚様：観光事業振興に関連した施策全般、お祭りなどの企画、調整、観光の宣伝、観光施設の維持管理などを行っています。現在は、アフターコロナを迎え、観光客の方々が戻りつつある中、多くの方々に秦野市の魅力を知っていただき、楽しんでいただくために、日々、努力しています。「名水はだの富士見の湯」はさらなる集客を見込んでいる期待の観光施設のひとつです。
久保谷様：秦野市を全国屈指の森林観光都市にしたいと市長も宣言しています。名水や山をはじめ、豊かな自然環境に恵まれたロケーションを生かし、登山、ハイキングなどのアウトドアでのアクティビティを観光振興課として推進しています。
飯塚様 「名水はだの富士見の湯」の担当になったことをきっかけに、
温泉とサウナを体験してハマりました
－日本メックスが「名水はだの富士見の湯」の
指定管理者に選定された理由は何ですか？
久保谷様：指定管理者の選定にあたり、秦野市ではプロポーザル方式にて広く公募しております。第3期の公募では複数社の応募がある中、企画・計画の提案内容を選定委員会で検討し、契約継続との採択となりました。
提案を受けて、まず企業としての基盤がしっかりしていることがわかり、事業をお任せして間違いないとの想いが強まりました。事実、PDCA（計画・実行・評価・改善）のサイクルが効率的で円滑、問題解決のソリューションが社内でよく揉まれていて、それが強みになっていると実感しています。
例えば、集客力やお客様の満足度を高めるため、さまざまな企画を打って、ダメだったら、次はこれと、趣向を凝らしたプランが毎月のように挙がってきます。失敗や反省の改善、売上に対する意識、施設の管理・修繕など、すべてにおいて熱意をもって実行していただいています。
飯塚様：「名水はだの富士見の湯」がオープンする前年度（平成28年度）の選定委員会で、日本メックスさんが指定管理者制度を熟知していたこと、人員配置なども含めて施設運営に関する考え方がより現実的だったことなどにより指定管理者に選定されました。
第1期、第2期に続き、今年（令和5年）の10月1日から始まる第3期にわたって継続して選定されたのは、着実に実績を残し、期待どおりにステップアップしていただいているからこそです。
温浴施設の運営経験は少ないものの、第1期は試行錯誤をくり返しつつ真摯に運営に取り組んでいただき、第2期では、業績の改善に努めていただき、そしてこの第3期では、目標達成をめざした運営が実現いただけるものと確信しています。
久保谷様 最近、駐車場で市外や県外のナンバーを見かけることが増えて、
メディア露出の効果が出ていると実感しています
屋外には、山々を見渡しながら楽しめる名水百選のお湯を使った足湯も用意
―日本メックスの運営に対して、
どのような評価をされていますか？
飯塚様：改善に向けた日々の活動を積極的な姿勢で実践していることを、直接的・間接的に確認しています。このスタンスで継続していただければ、黒字化も夢ではありません。
第1期、第2期、そして今、第3期と継続して運営していただくことで、当初の何もかも初めての中での立ち上げから、コロナ禍の大変な時期を乗り越えてのいよいよ本領発揮となり、よりよい方向に「名水はだの富士見の湯」のストーリーが着実に進んでいるものと手応えを感じています。継続は力なりという言葉もありますし、いよいよこれからだという期待もふくらんでいます。
久保谷様：昨年度、担当しました私が一番感じたのはレスポンスの早さ、とても的確に迅速に連絡・報告くださり、指定管理者としての責務をしっかり果たしていただいています。
また、コロナ禍の直撃もあって、令和2年度におきましては、営業休止なども含めて、秦野市としても日本メックスさんとしても大変辛い時期でした。それでも怯むことなく、貪欲なほど意欲的に取り組み、昨年度（令和4年度）の売上は過去最高を記録しています。あとは右肩上がりで伸びていくだけ、そんなふうに受け止めています。
―日本メックスに
今後、期待していることは何ですか？
久保谷様：サウナの水風呂と足湯が「秦野名水の源泉かけ流し」になっています。秦野市としては、当初、当たり前な感覚でアピールをしていませんでしたが、メディアの露出に合わせて、日本メックスさんがうまく宣伝していただいたことで一気に評判となり、サウナの水風呂がサウナーにウケて、それが目当てのお客様も増えています。
挑戦の第1期、改善の第2期を経て、この第3期は赤字を脱却しての飛躍の期にしていただきたいですね。収益が上がれば、施設も良くなり、その好循環によって、お客様も秦野市も日本メックスさんもWin-Winの関係を構築いただきたいと願っています。
飯塚様：「名水はだの富士見の湯」の担当になって、早速、足を運んでみたら、ちょうどサウナのイベントが開催されていました。有名な熱波師の方があおいでくれて、なかなかユニークで楽しい企画でした。サウナーが増えている今、こうしたイベントはタイムリーだし、新規の集客にもリピーターの獲得にも有効だと感心しました。こういった企画力をイベントにも大いに生かして、お風呂の良さ、眺望の良さ、ロケーションの良さなど、この施設ならではのいろいろな魅力を発信していただければと期待しています。
また、物販や飲食の部門では新たな商品やメニューの開発も追求いただき、今も伸びている売上にさらなる拍車がかかればと思っています。
秦野市の魅力をご案内します
山に囲まれた自然豊かな秦野市は、都心からのアクセスも抜群です。県北西部に連なる丹沢山塊、その主峰である塔ノ岳の南側、東西に続く山並みは表丹沢と呼ばれます。表丹沢は塔ノ岳、鍋割山、大山、三ノ塔といった峰々で構成され、大部分が丹沢大山国定公園に指定されています。東は関東平野、南の眼下に太平洋、西に霊峰富士山の雄大な眺望に恵まれており、登山やハイキング、夏場にはシャワークライミング（沢登り）、河川や渓流でのさまざまなアウトドアのアクティビティが楽しめます。また、趣向を凝らしたジビエ料理や名水を生かした蕎麦もぜひご賞味を。「名水はだの富士見の湯」でも秦野産の蕎麦が人気メニューです。さらに、地元産の落花生、昔ながらのピーナツみそ、八重桜の塩漬け（出荷量が全国一）もおすすめ！
詳しくはこちら 一般社団法人 秦野市観光協会
https://www.kankou-hadano.org/
写真提供：秦野市観光協会
企画力で新規のお客様を開拓
満足度の高さでリピーターを拡充
〈 指定管理者 〉日本メックス株式会社
名水はだの富士見の湯
〈 館長 〉 富田 康夫さん
―施設運営にあたり、
館長として大切にしていることはありますか？
富田さん：秦野市の大切な資産（施設）をお預かりしているため、報告や連絡を迅速に行うようにしています。秦野市さんの反応も素早く、大変助かっています。運営面では、秦野市と伊勢原市などの近隣都市をカバーする温浴施設として、お客様の健康増進を図り、地元・秦野市の観光を盛り上げていくことに重きをおいてあたっています。
弘法山公園（権現山）の麓にあって、地下から汲み上げた天然温泉の成分を含む地下水を加温したお風呂、富士山が一望できるロケーション、飲食コーナーと物販コーナーでのきめ細やかな接客サービスなど、特長をフルに活かした日常のさまざまな業務を怠りなくこなしていくことに専念しています。
私の性格はボス的にぐいぐい引っ張っていくタイプではないので、スタッフ一人一人の個を尊重しながら、仲良く楽しく、締めるところは締めるマネジメントを心がけています。スタッフがお客様に対して常に笑顔で接することができるような環境づくりを大切にしています。
国民投票「名水百選」選抜総選挙（平成27年3月・環境省）において、おいしさが素晴らしい名水部門で第一位に選ばれた秦野の水をご体感ください
－指定管理者として、
これまでの取り組みを教えてください
私もスタッフも含めて、何よりもお客様の声を尊重し、敏感に聴き取って、ひとつひとつ改善につながるヒントにしています。アンケートも必ず拝読していますが、やはり、リアルタイムで届くお客様の生の声にいろいろ教えられます。
地元だけではなく、広く存在を周知いただくためには、メディアへの露出は欠かせません。マスコミに取り上げていただけるような企画立案にも注力しています。
今、一番、重視しているのは登山客の集客です。テレビ番組でご紹介いただいたのをきっかけに、登山やハイキングの帰りに寄ってくださるお客様が驚くほど増えました。引き続き、「名水はだの富士見の湯」とセットにしたコースやプランを積極的にアピールしていきたいと思います。一度、訪れていただき、リピーターになってくださったら、うれしいですね。
サウナー専用ドリンク「ととのった」を売店で販売中
身体も心も”ととのう”、人気商品！
－今後の課題、実現していきたいことなどありますか？
企画のひとつとして、地元の酒造店様とコラボし、登山とお風呂とお酒の試飲ができるイベントを今、考えています。今後、さまざまな地元の企業様との関係を築き、物販や飲食に関わる企画を実施したいですね。
また、ツアー会社様との連携により、登山客向けのイベント企画も実現できればと思います。以前からお問い合わせいただくことが多く、ずっとやりたかったことです。
それと、SNSの有効活用、LINEの公式アカウントをもっと活用したいですね。今後はデジタルでのポイントカード化にも取り組みます。電子マネーやバーコードでの決済も検討課題となっています。
子どもが遊べるスペースが欲しいというお客様の声を頂戴していますので、遊具を備えたファミリー向けの公園もいずれは作りたいです。まあ、土地はありますから（笑）
やりたいこと、やらなければならないことは山ほどあります。これからも意欲満々で取り組み、ひとつひとつ改善・解決していければと思います。
施設の裏に広がる、浅間山、権現山、弘法山で構成された「弘法山公園」は、人気のハイキングコース。権現山の展望台からは、市街地を見渡せる
〈 維持管理業務 〉
設備管理 森井 隆介さん
現在、常駐の設備員とともに設備管理を定期的に行っています。日本メックスは、元々、ビル管理の会社ですから、設備のプロが揃っているし、人的ネットワークも万全です。いざとなれば、業者さんの手配、維持管理、修繕に全方位で迅速に対応できます。まだオープンして新しい施設なので、大きな問題の発生はなく、お客様からは「きれい」との評判をいただいています。
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