臼井 賢 社長
インタビュー

沿革-これまでの50年を振り返って
当社は1972年に創立し、今年で50周年を迎えます。この記念すべき50周年を迎えることができたのはNTTグループをはじめとするお客様、パートナー会社の方々、そのほか多くの取引会社様のおかげであり、厚く御礼申し上げます。
当社は1972年の4月25日に建築と設備の維持管理、保全工事をするエンジニアリングサービス会社として創立しました。戦後日本の復興期にNTTの前身である日本電信電話公社が全国の通信ネットワークを構築するための局舎を日本の津々浦々に建設し、膨大な数の事務所や社宅、病院、研修施設といった多くの建物を良好に維持保全するために株式会社日本総合メインテナンスとして設立されたのです。
その建物の維持管理、修繕をベースとして、一般の建築工事、設備工事に事業を拡大して創立20周年の1992年に日本メックス株式会社として社名を一新し、民営化したNTTグループの高度情報化社会の進展とともに堅調な成長を遂げて今日に至っています。
2020年の1月にはNTTファシリティーズの完全子会社となりました。
今後は先進技術の導入も検討し、業務の効率化や新たな業務領域に取り組んでいこうと考えています。既存の枠組みや常識にとらわれず最善の技術とサービスを提供することで、次の成長を目指します。今後とも関係者の方々のより一層のご指導とご鞭撻を賜りたいと思います。
社員、ご家族の皆様とともに-これからの日本メックス
今後は、従来の枠組みにとらわれず最善のサービスを提供することで次の成長を目指します。関係の方々にもより一層のご支援、ご協力をお願いしたいと思います。
当社はこの50年順調に成長したわけではなく、創業間もない時期に事故が起き、会社存亡の危機に陥りました。またバブル崩壊やNTTの再編など経営環境に重大な影響を与えた事象もありました。このような状況にあっても社員の皆さんの適切な対応とご家族の方々のご支援があり危機を克服することができ、現在の当社があると深く思っています。
またこの間には阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめとする地震災害や近年では地球温暖化に伴い頻発する豪雨災害など、その都度社員の皆さんにはお客様の施設の災害時の対応や常時の災害対策の準備などに努めて頂いており、社員の皆さんは元より、支えて頂いているご家族の皆様にも改めまして厚く御礼申し上げます。
50周年は今年の4月ですが、これを第二の創業期として位置付けて、次代を担う人材育成や活気ある会社づくりのため役員社員が全力で取り組んでいきます。さらにはNTTグループの先進技術を取り入れた日本メックスならではの更なる企業価値の向上を目指して社会に貢献していきます。

私としては先進的技術の普及や、今後の少子高齢化や働き方改革という環境において、社員の皆さんにはワークライフバランスを保ちながら充実した生活を送ってもらいたいという願いがあります。そのためには今までの労働集約型の維持管理や工事をITを活用して何とか省人化して取り組めないかという課題について日々考えています。
新しいアイデアや構想など今後の方向性について
新しいアイデアとか考え方について、元々建設業界や維持管理業界についてはきつい、きたない、危険という3Kと言われており、人材の募集に苦慮しています。このような環境においてNTTファシリティーズ社の100%子会社になったことでNTTの先進的技術を取り入れたシナジー効果を発揮することや少子高齢化という課題もありますので現場の省人化をITを使って考えます。また、ネットワークはルーラルエリアと呼ばれる地方にも広がっています。今後は働き方改革や新型コロナウィルスへの対応のため、リモートワークが主になってくると思いますがこのネットワークを活用して地方でのワーケーションなどにも展開できるのではないでしょうか。5Gによるネットワークの高速化の進展に伴って端末にデータセンターがあるとか、ネットワークの端末の電話局の価値が改めて認識されているところです。また、最近は通信のコストが下がってきているのでこの観点からも末端における拠点の維持管理業務が必要になっています。ITを活用した省人化によりこの動向に対応することや現場の公共指定管理業務にも挑戦して安定的な経営基盤を求めていきたいと思います。
NTT都市開発による再開発が進みNTTグループの地方のビルを活用した街づくりは全国に拠点がある当社を含めたNTTファシリティ―ズグループの領域であると思います。これを行うためには従来の設備管理だけでなく、街ができた後の運営についても輝く管理をしていきたいと考えています。ひいては地域の通信の拠点の維持にもつながっていくと思います。
日本メックスが輝く会社であるために

維持管理や工事という業務は重要ですが非常に地味な仕事であると思います。それを何とか輝かせたい。当社は長年現場で培ってきた技術がありますので今後とも技術力の高い、輝く会社を目指していきたいと思います。このためには先ほど説明した少子高齢化、建設業界の3Kの解消やダイバーシティ、ワークライフバランスを考慮しつつ、先進技術を取り入れて現場を何とか省人化して働きやすい環境を作っていきたいと思います。
今後とも日本メックスは社会の発展に貢献していきます。なお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 臼井 賢

50周年記念ロゴのご紹介
50周年という大きな節目を迎えるにあたり、従業員から記念ロゴを募集して制作しました。ステークホルダーの皆様に「感謝」の気持ちを表現するとともに、さらなる成長に向けた「挑戦」の決意を文字及びデザインで表現しています。5の数字にリボンのデザインを加えて「感謝」の気持ちとお祝いの気持ちを表現。また、0の数字に翼を加え、さらに飛躍していく「挑戦」を表現しています。
